不朽の名作と名高い1950年公開の黒澤明監督の「羅生門」。名作といわれる理由を3つのポイントに分けて解説します。また物語のあらすじや実際に観た人のレビューも紹介します。
あらすじ
時は平安時代の京都にある羅生門。木こりと旅法師の2人が雨宿りをしていると、1人の下人がやってくる。その2人は事件の参考人として出頭した検非違使の帰りだったが、そこで体験した不可解な内容に頭を悩ませていた。下人はその2人の話が気になり、話を聞くことになるーーー。
名作ポイントを3つに分けて解説!
1.それぞれの登場人物の視点で描かれる、それぞれの物語
引用元:https://asianmoviepulse.com/2022/06/film-review-rashomon-1950-by-akira-kurosawa/
物語はある男が殺された殺人事件に関係する証人の話をもとに進んでいきます。殺害された妻の証言、自分が殺害したと言い張る盗賊の多襄丸、そしてなんと殺された男が巫女に憑依して話す証言など、複数の登場人物の視点で語られる物語が進むという斬新な設定です。一つの事象に対して複数の視点から描かれることを、英語圏では「羅生門効果」ともいうほど、黒澤明監督が作り出した設定が評価されています。
2.誰が嘘をついている?食い違う証言
引用元:https://www.timeout.com/movies/rashomon
羅生門の醍醐味は、それぞれの登場人物の証言の内容が絶妙に違っていることにあるでしょう。大筋の内容は合っているものの、わずかに食い違う証言の内容。いったい誰が本当のことを言っていて、嘘を言っているのか、どこに真実があるのか、いっときも目が離せません。
3.黒澤明が描く”人間の本質”
引用元:https://www.janusfilms.com/films/1048
羅生門には大きなテーマがあります。それは人間のエゴイズムです。人間は誰のために動くことができるのか、本当に正しい行為とはなんなのか、そういった人間の本質的な部分を見事に描いています。黒澤明監督はそういった莫大なテーマを絶妙なバランスで物語に載せて伝えようとしているので、観終わった後には深く考えさせられます。
基本情報
ジャンル | 時代劇 |
---|---|
公開年月 | 1950年 |
長さ | 88分 |
監督 | 黒澤明 |
出演俳優 | 三船敏郎、京マチ子、志村喬、森雅之、千秋実、本間文子、上田吉二郎、加東大介 |
平均点数
評価:3.8/5.0
※2023年1月現在
(引用元:Filmarks)
実際に観た人のレビュー
劇中かなりの割合で山中、森の中でのシーン。その光と影のコントラストに目を奪われる。三船敏郎、京マチ子の顔の演技が目に焼き付く。
それぞれの証言は食い違い、何が真実なのか?最も客観的と思える証言すらも・・・。
最初オーバー気味な演技に鼻白む感があったが、見進めて行くうちに必然性がある事に気付き、そうなると話にどんどん引き込まれる。
(引用元:Filmarks)
黒澤明初めて見ますた。70年も前の邦画で白黒だし、僕には合わんかもなって思ってたけど、クソ引き込まれちゃいますねこれ、おもろい。ストーリーの仕組まれ方エグいっすねぇ、もはやサスペンスだろこれぇ
(引用元:Filmarks)
初めて見た黒澤明さんの作品
今でも著名な監督から尊敬されてるのに納得
白黒の映画だけど、俳優達の演技が上手いし黒澤さんの映し方が良くて感情がすごく伝わってくる
いい映画だねええ
(引用元:Filmarks)
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