【駆け抜ける焦燥】『さらば青春の光』は若者の生き様を映した不朽の名作-不朽の名作映画 eiga-meiga

【駆け抜ける焦燥】『さらば青春の光』は若者の生き様を映した不朽の名作

60年代イギリスの若者をリアルに表現した名作と名高いの「さらば青春の光」。名作といわれる理由を3つのポイントに分けて解説します。また物語のあらすじや実際に観た人のレビューも紹介します。

さらば青春の光の写真
引用元:https://www.13thfloor.co.nz/the-who-tommy-and-quadrophenia-double-header/

あらすじ

舞台は1965年、イギリス。”モッズ”と呼ばれるグループに属する主人公ジミーは平凡な人生を嫌い、仲間と酒、ドラッグ、盗みをすることが楽しみにしていた。対立するグループのロッカーズとは度々喧嘩をして問題を起こす日々。ある週末ロンドンから程近いリゾート地でブライトンでロッカーズと全面戦争するが…

「さらば青春の光」が不朽の名作であるポイントを3つに分けて解説!

1.若者たちのやり場のない感情を表す

さらば青春の光の写真
引用元:https://www.bbc.com/news/entertainment-arts-36481894

「さらば青春の光」の1番の特徴が、若者のやり場のない感情をリアルに描いたことにあるでしょう。人とは違くて、退屈じゃない人生を追い求めたモッズと呼ばれる若者たち。時には対立す”ロッカー”グループと暴動を起こしたり、会社に無断欠勤したりなど不安定な生活を送っています。安定した退屈とした人生から逃れたい理想とそうはいかない現実の間に挟まれる若者のリアルな描写は、青春映画の金字塔と言える作品です。

管理人
主人公のある意味もう目的な行動に青春映画の甘酸っぱさを感じました。

2.”モッズスーツ”や”モッズコート”など当時のファッションを忠実に表現

さらば青春の光の写真
引用元:https://www.nme.com/news/film/quadrophenia-cast-to-reunite-in-new-film-to-be-someone-2974458

本作の舞台は1965年ロンドン。主人公の呼ばれるモッズと呼ばれる集団は、”モッズスーツ”と呼ばれる細身のスーツやそのスーツの上に羽織る緑色のコート”モッズコート”を身に纏います。コートはだらっとカジュアルな雰囲気で中のスーツでカチッと決めている様は現代から見てもおしゃれな雰囲気を感じられます。モッズのファッションは現代でも着用されており、バンド”oasis”の元フロントマンのリアムギャラガーがモッズコートを愛用していたりや日本のロックバンド、”ミッシェルガンエレファント”のメンバーがモッズスーツを着用していたことが有名です。

管理人
現代の音楽シーンにも影響を与えています

3.イギリスロックバンド”The Who”の傑作「四重人格」が基に制作!

さらば青春の光の写真
引用元:https://www.theargus.co.uk/news/17844446.quad-40-comes-brighton-palace-pier/

映画「さらば青春の光」は、イギリスロックバンド”The Who”のアルバム「四重人格(原題Quadrophenia)」が基に制作されました。作中では”The Who”の楽曲がふんだんに使われただけでなく、主人公の部屋でポスターが貼られたり”The Who”のレコードが登場ししました。それがあることによりモッズだろうとロッカーだろうと「世間と自分たちの存在意義に対する反抗」という永遠のテーマを大きく感じることができます。

管理人
「長いものには巻かれろ」ができないのがロック。

「さらば青春の光」のFilmarksの平均点数

評価:3.8/5.0

※2022年4月現在

(引用元:Filmarks

「さらば青春の光」を実際に見た人のレビュー

評価: 3.8
やまもとしょういちさん

いつの時代も変わらない若者の孤独感や焦燥感、ままならない人生に対する苛立ち、みたいなものがこの映画の普遍的な魅力なのだろうとは思いつつ、60年代末のイギリスのユースカルチャーの実態をドキュメントしているようなところにとても惹かれた。
モッズカルチャーからノーザンソウル、レアグルーヴ〜アシッドハウス、レイヴ…というイギリスの白人によるクラブカルチャーの大きな歴史を感じさせてくれるので、『24 Hour Party People』や『トレインスポッティング』などと併せて何度でも見たい。
(引用元:Filmarks

評価: 3.9
Tさん

“人と同じじゃイヤなんだ
大物になりたい
だからモッズなんだ”
60年代のモッズを知りたかったらこれを見れば1発である。
細身の3つボタンスーツにM51を羽織って。
仕立て屋でもっとここを詰めてくれとしつこくせがむ男達。ひたすら細身がいいんだね。
若者たちが持つどうしようもない怒りや虚しさを赤裸々に描いた傑作。
全てを投げ出したくなるような気持ちになることは10代を終えてた後もある。
海に飛び込む前にやってみるべきこともまだある。
(引用元:Filmarks

評価: 4.0
ター坊さん

自分の楽しむ事しか考えていなかった時代を思いだすし、それだけじゃだめだと考え直す事もあったり、青春時代の葛藤を全部突っ込んだって感じの作品!
取り敢えず、これを見るとフレッドペリーのポロシャツとモッズコートが欲しくなります笑
(引用元:Filmarks

基本情報

ジャンル ドラマ
公開年月 1979年
長さ 117分
監督 フランク・ロッダム
出演俳優 フィル・ダニエルズ、レスリー・アッシュ、フィリップ・デイヴィス、マーク・ウィンゲット、スティング、レイ・ウィンストン、ギャリー・クーパー、トーヤ・ウィルコックス、マイケル・エルフィック、ベンジャミン・ホウィットロー

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