【心にグサグサくる】『キングオブコメディ』狂気とサイコパスと面白さが混在する映画-不朽の名作映画 eiga-meiga

【心にグサグサくる】『キングオブコメディ』狂気とサイコパスと面白さが混在する映画

誰もが知っている不気味さが見どころのロバート・デ・ニーロ主演、マーティン・スコセッシ監督の「キング・オブ・コメディ」。不朽の名作と名高い理由を、物語のあらすじ、実際に観た人のレビューと共に紹介していきます。

キング・オブ・コメディの写真
引用元:https://www.rottentomatoes.com/m/1011623-king_of_comedy/pictures

名作ポイントを3つに分けて解説!

1.ロバート・デ・ニーロ演じるルパートの、映画史に残る尋常ではない不気味さ

キング・オブ・コメディの写真
引用元:https://www.rottentomatoes.com/m/1011623-king_of_comedy/pictures

「キング・オブ・コメディ」の最大の魅力はルパート(ロバート・デニーロ)の不気味さでしょう。ルパートはコメディアンを目指す中年男性。彼はコメディアンになるために手段を選びません。時には憧れのコメディアンのタクシーに一緒に乗り込んで自分を売り込んだり…連日憧れのコメディアンの事務所に行って面会を申し込んだり…。その姿を見ていると常人ならなんとも言えない不気味さを感じることでしょう。

かといってルパートの心情を理解できないというわけではありません。誰しも持っている「隠しているけど出したらやばいもの」をルパートは躊躇なく出していきます。だからこそ、不気味さを感じ、その感情の根源こそが人々が”狂気”と感じるものなのです。

管理人
一言でいうと「うわぁ…」という不気味さ。

2.ロバート・デ・ニーロとマーティンスコセッシ監督の名タッグ

キング・オブ・コメディの写真
引用元:https://www.rottentomatoes.com/m/1011623-king_of_comedy/pictures

「キング・オブ・コメディ」はロバート・デ・ニーロとマーティンスコセッシ監督のタッグで制作されています。50年以上もこの二人はタッグを組んでおり、ほかにも「タクシードライバー」「レイジング・ブル」「グッドフェローズ」などがあげられます。その中でも「キング・オブ・コメディ」は不朽の名作とファンの中でも名高いです。公私ともに親交が深い二人だからこそ実現した映像も数多いことでしょう。「キング・オブ・コメディ」を見終えたら他のタッグ作品に挑戦してみてはいかがでしょうか。

管理人
似ている作品として「タクシー・ドライバー」があげられますが、断然こっちの方が怖かったです!

3.映画「ジョーカー」にも影響を与える

キング・オブ・コメディの写真
引用元:https://www.rottentomatoes.com/m/1011623-king_of_comedy/pictures

映画「ジョーカー」を観た方にはわかると思いますが、「キング・オブ・コメディ」が影響を与えたことは一目瞭然です。「ジョーカー」の主人公であるアーサーとルパートは大きな共通点を持っているのです。それはどこか夢か現実かを把握していないこと。見た人に大きな狂気を感じさせるでしょう。。。

それだけでなく「ジョーカー」にはロバート・デ・ニーロが出演しており、オマージュされたシーンなど見所がたくさんあります。「ジョーカー」の原作にあたるのが、「キングオブコメディ」と呼ばれるほど関連する作品ですので、観ていない方は観てみることをおすすめします。

管理人
現代の名作にも影響を与えた作品…!

「キング・オブ・コメディ」の名シーンを厳選!

「キング・オブ・コメディ」のシーンの中で、管理人が厳選した名シーンをご紹介します。

管理人
パプキンの雰囲気を最大限感じられるシーンを選びました。

名シーン:パプキンとジェリーが出会って一緒にタクシーに乗るシーン

キングオブコメディの写真
引用元:https://film-grab.com/2010/08/04/king-of-comedy/

「キング・オブ・コメディ」はこのシーンから始まります。ジェリーはファンの出待ち集団から逃れるため近くにいた青年に助けられタクシーに乗り込もうとしますが、その青年が一緒にタクシーに乗り込んできます。その青年こそジェリーの熱狂的なファンであるパプキンだったのです。

コメディアンの才能を憧れのジェリーに認めてもらいたいと思うパプキンですが、ジェリーは”才能があると勘違いしている素人”と説教をします。説教されていることに気がつかないパプキンが最高に狂気。

「明日、事務所にカセットを持ってきて」とジェリーに社交辞令を言われたパプキンは、自分の才能を認められたと思み、パプキンの物語が始まっていくのです。

管理人
察してくれという雰囲気を出すジェリーに対して一向に気がつかないパプキン

あらすじ

コメディアンを志望するルパート・パプキン(ロバート・デ・ニーロ)は、自身の憧れである人気コメディアンのジェリーに強引に自分を売り込みをする。その場しのぎの言葉をルパートに投げかけるジェリーだったが、ルパートはそれを真に受けてしまう。妄想と期待を膨らませ、手段を選ばずに行動していくルパートだったが、次第に行動はエスカレートしていく…

基本情報

ジャンル ドラマ、クライム
公開年月 1983年
長さ 109分
監督 マーティン・スコセッシ
出演俳優 ロバート・デ・ニーロ、ジェリー・ルイス、ダイアン・アボット、サンドラ・バーンハード、シェリー・ハック、トニー・ランドール、エド・ハーリヒー、フレッド・デ・コルドヴァ

平均点数

評価:3.9/5.0

※2021年10月現在

(引用元:Filmarks

実際に観た人のレビュー

評価: 4.0
hiroki123さん

ホラー映画的な怖さでもなく、かといって暴力的な怖さでもない、我々が普段、日常的に他人に対してふと感じる「なんか嫌なひとだな」とか「なんか怖いな」というような感覚を凝縮して注射されたような気分。滅茶苦茶こわい。
(引用元:Filmarks

評価: 3.7
リョウスケさん

妄想の喜劇と現実の悲劇。
それがごちゃごちゃになるラストの気持ち悪さ。果たしてあれは妄想なのだろうか。
素直な狂気はとても恐ろしいと感じた。
(引用元:Filmarks

評価: 4.3
Jeanさん

人生は近くで見ると悲劇だが、
遠くから見ると喜劇だ
とはまさにこのこと。
人生そのものを彼のリアリティショーとして見せたことが評価される瞬間は全身が痺れました。
まさにコメディ映画の総合芸術。
天才スコセッシが言う、映画とは
「啓発や知識、刺激といった何かを得ることを期待する」ものと言うのにぴったりの名作ですね。
陳謝。
(引用元:Filmarks

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