不朽の名作と名高い『ゴーストワールド』は、2001年に公開されたアメリカ映画です。この作品は、ダニエル・クロウズの同名コミックを原作とし、テリー・ツワイゴフ監督が映画化したものです。主演には、若手女優のソーラ・バーチとスカーレット・ヨハンソンが起用されており、高校卒業後の進路に迷いながらも独特の世界観を放つ二人の少女の姿を描いています。この映画は、若者が感じる社会への疎外感と成長の過程を繊細かつユーモラスに表現しており、多くの映画ファンに愛され続けています。名作といわれる理由を3つのポイントに分けて解説します。また物語のあらすじや実際に観た人のレビューも紹介します。
「ゴーストワールド」のあらすじ
『ゴーストワールド』は、高校卒業を迎えたエンイドとレベッカの物語です。彼女たちは、社会に馴染めず、自分たちだけの世界に閉じこもりがちです。しかし、ある日、奇妙な男との出会いをきっかけに、二人の友情と自己発見の旅が始まります。この映画は、彼女たちの青春の葛藤と成長を、ユーモアと共感を交えて描いています。
予告編
基本情報
ジャンル | ドラマ |
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公開年月 | 2000年代 |
長さ | 111分 |
監督 | テリー・ツワイゴフ |
出演俳優 | ソーラ・バーチ, スカーレット・ヨハンソン |
「ゴーストワールド」が不朽の名作であるポイントを3つに分けて解説!
1.青春の葛藤と成長の描写
引用元:https://screencrush.com/ghost-world-then-and-now/
『ゴーストワールド』は、主人公エンイドとレベッカの成長物語です。二人は高校卒業後、社会とのズレを感じながらも、自分たちの居場所を模索します。この映画の魅力は、青春期特有の葛藤と成長をリアルに描いている点にあります。彼女たちの不器用でありながらも一生懸命な生き方は、共感を生むのではないでしょうか。特に、問題に直面した際の自己探求の過程での心の動きや、変化する友情の描写は見どころの一つです。一方で青春期特有の不安定さや危うさは見ていてハラハラしたり、さまざまな側面で楽しめる映画となっています。
2.”ゴーストワールドらしい”独特のビジュアルと演出
引用元:https://www.buzzfeed.com/tabathaleggett/facts-every-ghost-world-fan-needs-to-know
『ゴーストワールド』のもう一つの魅力は、そのユニークなビジュアルスタイルです。映画はコミック原作の雰囲気を活かしつつ、カラフルで独特な色彩を用いていることが特徴です。また、キャラクターたちのファッションや小物使いも、物語の雰囲気を強く反映しています。視覚的にも楽しめる作品であり、その演出技法は後の映画にも多大な影響を与えています。
3.深みのあるキャラクター描写
引用元:https://www.buzzfeed.com/tabathaleggett/facts-every-ghost-world-fan-needs-to-know
この映画の核心をなすのは、エンイドとレベッカという二人のキャラクターです。ソーラ・バーチとスカーレット・ヨハンソンの演技は、エニドとレベッカの複雑な内面を見事に表現しています。特に、エニドのキャラクターは、若者の不安定さや探求心を象徴する存在であり、彼女の感情の機微が巧みに描かれています。また、スティーヴ・ブシェミが演じる孤独なコレクターのキャラクターも、映画に深みを与える重要な役割を果たしています。これらのキャラクターたちの演技は、映画の印象を強くし、長く観客の記憶に残ります。
「ゴーストワールド」のFilmarksの平均点数
評価:3.9/5.0
※2024年1月現在
(引用元:Filmarks)
「ゴーストワールド」を実際に見た人のレビュー
うっわーーーーーこの映画に中高生の頃出会わなくて良かったと心底思った、影響を受け過ぎて変に拗らせるところだった。イタいな、見てらんないなって思うんだけど、上手くえぐってくる。ずっと自由に好きな事をしていたい自分と、だんだん疎遠になっていく友達、リアルかよ。ただのオシャジュブナイルではなかった!レコードいっぱい出てきてワクワクした、服もださかわいい、アイス食べたい、ナイスでした。
(引用元:Filmarks)
イーニモが昔の自分に似すぎてて凄い感情移入してしまった。若い時は何にでもムカつくし、イライラしていた気がする。みんなレベッカのように少しずつ自立して社会に馴染んでいってしまうのは良いことではあるが、個人的には少し寂しいが…
あらすじはもちろんだが、この作品の良い所はやはり服装と音楽だと思った。どちらもとても個性的で印象的に表現されていた。現代でみても感じるのだから、当時はすごい流行ったんだろうなと改めて実感した。
(引用元:Filmarks)
悶絶。
死ぬかと思った。
全方位をバカにしながらそのくせ自分には何も無い。一段高いところから人を評価することでしか立っていられない。その足場がひとつ、またひとつと外れていく様はもはやスリラー。あまりにも切ないラストはそら恐ろしくホラー味さえある。
この監督はモラトリアム期の痴態をリアルに映像化したら死人が出るって知らないのかな…。たしか法律で禁止されてたはず…。
2人の佇まいにも悶絶。姿勢悪く棒立ちのポスターアート。寸胴で幼さを残した体型。絶妙に小ダサい服。主張だけが強く出た中盤以降のスタイリングも良いし、2人の佇まいの変化は見どころのひとつ。
観客に1人、笑い上戸の人がいて救われた。悶絶シーンを笑い飛ばすことで生還できた。助かった。
(引用元:Filmarks)