メキシコの麻薬捜査から”正義とは何か”を考えさせられる名作と評判の映画「ボーダーライン」。物語のあらすじ、実際に観た人のレビュー、不朽の名作であるポイントについて紹介していきます。
「ボーダーライン」のあらすじ
巨悪化するメキシコ麻薬カルテルを殲滅すべく、特別部隊にリクルートされたエリートFBI捜査官ケイト(エミリー・ブラント)。特別捜査官(ジョシュ・ブローリン)に召集され、謎のコロンビア人(ベニチオ・デル・トロ)と共に国境付近を拠点とする麻薬組織・ソノラカルテルを撲滅させる極秘任務に就く。
仲間の動きさえも把握できない常軌を逸した極秘任務、人が簡単に命を落とす現場に直面したケイトは、善悪の境界が分からなくなってゆく。麻薬カルテルを捕えるためにどこまで踏み込めばいいのか?法無き世界で悪を征する合法的な手段はあるのだろうか?得体の知れない悪を前に、知れば知るほど深くなる闇の行く末とは―。
(引用元:Filmarks)
基本情報
ジャンル | サスペンス、アクション |
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公開年月 | 2015年 |
長さ | 121分 |
監督 | ドゥニ・ヴィルヌーヴ |
出演俳優 | エミリー・ブラント、ジョシュ・ブローリン、ジョン・バーンサル、ベニチオ・デル・トロ、ジェフリー・ドノヴァン、ダニエル・カルーヤ、マキシミリアーノ・ヘルナンデス、ラオール・トゥルヒージョ、ロラ・カニンガム |
名作ポイントを3つに分けて解説!
1.ラストが衝撃!正義とは何か
引用元:https://www.moviemeter.nl/film/103376
「ボーダーライン」で一番印象的なシーンはラストシーンです。物語はエミリーブラントが演じる若手FBI捜査官ケイトとベニチオ・デル・トロ演じるベテラン捜査官アレハンドロの2人を主軸にして展開されていきます。ケイトは麻薬がはびこる現実に直面し、次第に困惑していきます。。視聴者も物語を通してケイトと同じ体験をして感情移入していきます。その対比としてアレハンドロは自分の正義を貫いていきます。
ラストシーンではケイトはどのようにして正義を貫いていくのかが見どころです。観賞後には、正義とはそれぞれが持っているものであり、どれが正義なのかがわからなくなりました。正義に正解はない、正義を大きく振りかざすとそれはたちまち悪になる、そんなことを感じさせる作品だったと思いました。
2.麻薬捜査の現実をリアルに表現
引用元:https://www.moviemeter.nl/film/103376
「ボーダーライン」の全体的な特徴としては、メキシコで行われている麻薬の現実を明確に映し出している点です。それゆえに物語を通して暗い雰囲気が漂っています。麻薬が蔓延るメキシコを誇張なくリアルに表現しています。
監督を務めたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は過去の作品に「プリズナーズ」「メッセージ」などのどこかミステリアスで暗い雰囲気の映画を得意としており、本作品もその色を前面に表現しています。その雰囲気とメキシコの現実をうまく表現したことは巧みな技術によるものといえます。
3.冷酷な銃撃戦
引用元:https://www.moviemeter.nl/film/103376
物語の途中で銃撃戦があります。そのシーンではミッションインポッシブルのトムクルーズのように派手な空中アクションがあったり、ランボーのように銃で敵をなぎ倒す、といったようなことはありません。それが本当の銃撃戦であり、戦争であるということです。銃という存在が程遠い日本ではイメージつきずらい光景をリアルに体験することができます。
平均点数
評価:3.7/5.0
※2021年10月現在
(引用元:Filmarks)
実際に観た人のレビュー
凄い、、、!
銃撃戦の緊張感が半端ない。登場人物と視聴者それぞれに救済を与えず、世界の闇にとことん深くまで切り込んでいく気概が凄まじい。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ作品立て続けに観たけどめちゃくちゃ好きだ。
俯瞰⇄ミクロの転換が秀逸。
(引用元:Filmarks)
序盤から張り詰めた空気とただならぬ緊張感で、これは覚悟して観ないといけないなと思った。
正義が何なのかわからなくなる。
世の中は黒か白ではないということが嫌と言うほど伝わる。その中でつけようとする決着にハラハラ。
そんな世界で戦うエミリー・ブラントの役柄がよかった。
ベニチオ・デル・トロの圧倒的な存在感がとてつもなくやばい。
(引用元:Filmarks)
終始漂う緊張感。
静かで暗いストーリー。
演技が本当に良かった。
(引用元:Filmarks)