不朽の名作と名高い『真夜中の虹』は、1988年にフィンランドで製作されたアキ・カウリスマキ監督の作品です。炭鉱の閉鎖により職を失った主人公が、南を目指して旅をする中での波乱万丈な出来事を描いています。名作といわれる理由を3つのポイントに分けて解説します。また物語のあらすじや実際に観た人のレビューも紹介します。
『真夜中の虹』のあらすじ
炭鉱の閉鎖で職を失ったカスリネンは、自殺した父のキャデラックに乗り、南を目指して旅に出る。途中で全財産を奪われるが、シングルマザーのイルメリと出会い、彼女とその息子との交流を深める。しかし、さらなる試練が彼を待ち受けていた。
ジャンル | ドラマ |
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公開年月 | 1988年 |
長さ | 74分 |
監督 | アキ・カウリスマキ |
出演俳優 | トゥロ・パヤラ、スサンナ・ハーヴィスト、マッティ・ペロンパー、エスコ・ニッカリ、エートゥ・ヒルモカ |
『真夜中の虹』が不朽の名作であるポイントを3つに分けて解説!
1.シンプルで力強いストーリーテリング
引用元:https://letterboxd.com/film/ariel/
アキ・カウリスマキ監督は、無駄を省いたシンプルな語り口で、主人公の旅路と内面の変化を描き出しています。台詞や説明を最小限に抑え、映像と音楽で感情を伝える手法は、多くの観客に深い印象を与えました。このミニマリズムは、観る者に想像の余地を残し、作品への没入感を高めています。
2.独特のユーモアと人間味あふれるキャラクター
引用元:https://www.eyefilm.nl/en/whats-on/ariel/264520
登場人物たちは、無口で感情を表に出さないながらも、独特のユーモアと人間味を持っています。特に、主人公カスリネンと彼の仲間ミッコネンとのやり取りは、シリアスな状況下でも笑いを誘います。このバランス感覚が、作品全体に温かみをもたらし、多くの観客に愛されています。
3.フィンランドの風景と音楽の融合
引用元:https://apaladewalsh.com/2015/01/ariel-1988-de-aki-kaurismaki/
フィンランドの美しい風景と、映画全体を通じて流れる音楽の選曲が見事に融合しています。特に、ラストシーンで流れる「オーバー・ザ・レインボー」は、主人公の希望と未来を象徴し、観客の心に深く響きます。
「真夜中の虹」のFilmarksの平均点数
評価:3.9/5.0
※2024年1月現在
(引用元:Filmarks)
「真夜中の虹」を実際に見た人のレビュー
邦題とポスターに一目惚れして見に行ったが冒頭からとても良かった。
見た後さらにこの邦題が好きになる。
初めて訪れた映画館も居心地、見やすさ共に最高だった。
(引用元:Filmarks)
「ラジオと車だけが相棒だった男がひょんな出会いで愛や友情を知っていく」まるで少年漫画のようなあらすじでもあるのに、プロレタリアプロレタリアした始まりからもうずっと悪いことばかり起きる。
それなのに悲壮感がなくユーモラスで愛おしい。
囚人服がおしゃれ。音楽がかっこいい。
終盤のミッコネンが車のボタンを押したシーンは衝撃だったけど淡々と流れていくのもいい。
(引用元:Filmarks)
なんなんだと思いながらなんかすごくおもしろかった
最後の海と虹の彼方に、とても綺麗(状況は混沌としてるけど)
それと、男の子の顔つき、話し方や動き方がよかった
出てくる人たちはやっぱりみんな無表情でさらりと言葉を出すとこもいい 普通に考えたらどん底で無茶苦茶なのにユーモラスでどこかやさしい
(引用元:Filmarks)