“何気ない”日常をクスッとさせる名作と名高い「ミステリー・トレイン」。不朽の名作である理由を物語のあらすじ、実際に観た人のレビューなどを交えて紹介します。
あらすじ
ジム・ジャームッシュ監督による3つのオムニバス形式の作品。舞台はロカビリーの聖地、アメリカメンフィス。同じ時間に同じホテルに宿泊することになる３組の登場人物が繰り広げるストーリーを描いている。
基本情報
| ジャンル | ドラマ |
|---|---|
| 公開年月 | 1989年 |
| 長さ | 112分 |
| 監督 | ジム・ジャームッシュ |
| 出演俳優 | 工藤夕貴、ジョー・ストラマー、永瀬正敏、スクリーミン・ジェイ・ホーキンス、サンク・リー、エリザベス・ブラッコ、サイ・リチャードソン、トム・ヌーナン、スティーヴン・ジョーンズ、スティーヴ・ブシェミ |
名作ポイントを3つに分けて解説！
1.何気ない日常を切り取っているのに、なんか面白い
引用元：https://www.rogerebert.com/reviews/mystery-train-1990
「ミステリー・トレイン」は同じホテルに泊まることになった３組の登場人物がそれぞれの物語を繰り広下ていく作品です。お互いが物語が交わりそうで交わらないオムニバス作品に仕上がっています。映し出される映像はどれをとっても特別な映像などはありません。いっちゃえば何気ない日常や場面を切り取っているはずなのに、なぜか飽きることなく、そしてのめり込んでしまう不思議な雰囲気があるのが不朽の名作ポイントだと言えます。この何気ない日常を切り取ることを得意としているジム・ジャームッシュの独特の世界観を存分にあじわうことができます。
2.どこかくすっと笑える、愛らしい登場人物たち
引用元：https://lundstormy.wordpress.com/tag/jim-jarmusch/
ジム・ジャームッシュ監督のもう一つの特徴として、どこかクスッと笑える登場人物が魅力です。それぞれの登場人物が個性的でクスッと笑える雰囲気があります。登場人物の愛嬌を出すことによって一気に観ている人に親近感を感じさせます。ジム・ジャームッシュ監督の他の作品の「ダウン・バイ・ロー」や「パターソン」などでも同様の雰囲気を感じられます。
3.永瀬正敏やジョー・ストラマーが出演！
引用元：https://www.filmlinc.org/films/mystery-train/
「ミステリー・トレイン」には個性的な俳優が出演しています。まずは日本人の永瀬正敏や工藤夕貴が出演しています。今でこそイケてるおじさんのイメージがある永瀬正敏ですが、このミステリー・トレインの中の永瀬正敏は、ロカビリーをこよなく愛す青年の姿をみることができます。また、伝説的ロックバンド、ザ・クラッシュのボーカル兼ギタリストであるジョー・ストラマーが一人の主人公として出演しています。配役のチョイスも絶妙でそれぞれがいい味を出しています。
平均点数
評価：3.9/5.0
※２０２１年１０月現在
（引用元：Filmarks）
実際に観た人のレビュー
ジャームッシュ〜〜〜！！！
「だから何？」って言うと何ってことはないのに終始かっこいいのほんとすごいわ。。仕草まで含めた言動のやり取りがよすぎるんよ…んでタイトルがエルヴィスとかメンフィスとかじゃなくてミステリートレインなんだよな そして電車で事件が起きるわけでもなく 同じ電車の周りで交錯したりしなかったりする人生が、それぞれどこに向かうんだろうか〜知らんけど〜ミステリ〜トレイン〜っていう…とりあえずジムジャの描く人全員愛おしいのマジック LOVE
（引用元：Filmarks）
特に大きなことは何も起こらないし退屈と言ってしまえばそれまでだけど、ずっと心地が良くてすごく愛おしい映画。みんなかわいい。
（引用元：Filmarks）
メンフィスのホテルを舞台にしたある一夜の話がいい感じに繋がってて、あの3つの話を通して街の大きさとか規模が伝わっていいよなあ
長編4作目にしてセルフオムニバス的な、ジムジャームッシュ節が確立されてるのすごくない？
ダウンバイローの後日譚的な要素もあるけど、匂わせ方がさりげないという親切設計
あとはブシェミが安定の不憫さで満足したね
（引用元：Filmarks）
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